【これで完璧!】中2理科『原子・分子』をマスターしよう!(ドルトン、アボガドロ、周期表)
こんにちは、tamyです(^^)
中2に上がると、理科で覚えなければならないことが急に増えてビックリしますよね。
特に『元素記号』、『化学式』はその筆頭だと思います。
このブログでは、用語や問題の解き方を確認しながら、教科書よりも少し丁寧に理科を解説していきます。
今回は『原子・分子』の要点をまとめていきますので、「結局、おぼえなければいけない元素記号・化学式はどれだけあるの?」、「分子をつくる、つくらないって何?」という子はぜひ読んでみてください。
最後にテストに出やすい重要な内容をまとめているので、要点だけを確認したい子は先にまとめから読んでくれてもOKです。
<目次>
1.原子、分子とは何か
①原子とは
『原子』とは、物質を構成する最小の粒のことです。
全ての物質は、目には見えないくらい小さな粒が集まってできており、その粒のことを『原子』と呼びます。
原子は物質名と同じ名前がついているので、問題文が原子の名前を表しているのか、物質名を表しているのかに注意しましょう。
例えば、気体の酸素は酸素原子が2個くっついてできています。
なので、「酸素原子」は粒が1個のことで、物質名で「酸素」というと粒2個がくっついているものを言います。
②原子の性質
原子には、次の3つの性質があります。
化学変化によって、それ以上分けることができない。
原子は最も小さい粒なので、基本的にはそれ以上小さくできません。
化学変化によって、新しくできたり、別の原子に変わったり、なくなったりしない。
ちなみに、昔は『鉛』を『金』に変える『錬金術』という言葉がありましたが、今では科学的に否定されています。
鉛の原子を金の原子に変えることはできないということですね。
種類によって、大きさや質量が決まっている。
例えば、「酸素の原子はこの大きさ」「金の原子はこの重さ」などのように決まっており、同じ種類の原子であれば、全て同じ大きさ・同じ重さになります。具体的には高校の化学で学習します。
③元素と周期表
『元素』とは原子の種類のことです。
元素をアルファベット1文字もしくは2文字で表したものを『元素記号』と言います。
現在、元素は100種類以上が見つかっており、質量が小さい順に『元素番号』というものがつけられています。
また、元素の中には性質が似たものがあります。それをまとめたものが『周期表』です。
周期表をつくったのは『メンデレーエフ』という人です。テストにも出やすいので覚えておきましょう。
周期表は語呂合わせを使って覚えましょう。
語呂合わせのうちの1つを載せますが、教える人によって語呂合わせが違うことがあるので、学校で習っている語呂合わせがあればそちらで覚えればOKです。
「スイ ヘー リー ベー ぼ く の お ふ ね。ナナ マガ アリ シッ プ ス クラー クか。」
④覚えるべき元素記号
中2で必要な元素記号は、③で紹介した周期表に載っているものと以下です。
⑤分子とは
『分子』とは、原子がいくつか結びついてできたもので、物質の性質を示す最小の単位のことを言います。
例えば、酸素は酸素原子が2個くっついた状態で存在しており、酸素原子1個だけでは存在できません。したがって、酸素原子2個がセットとなった状態を『酸素分子』と言います。
分子は、原子の組み合わせや個数によって全く違う種類の物質になります。
例えば、『水』は水素の原子2個と酸素の原子1個が結びついてできています。
『水素』は水素原子2個、『酸素』は酸素原子2個が結びついてできているので、材料となる原子は共通していますが、組み合わせが違うので水とは全く違う物質になります。
ちなみに、酸素原子が3つくっつくと『オゾン』という気体ができます。
『オゾン層』という言葉をきいたことがある人もいると思いますが、オゾンは人間が吸うと猛毒で、酸素とは全く別の種類の気体です。
⑥覚えるべき人物名
原子を発見したのは『ドルトン』、分子を発見したのは『アボガドロ』という人です。
どっちがどっちなのかわからなくなることが多いので、文字数で区別しましょう。
原子は粒が1個だけしかないので文字数が少ない『ドルトン』、
分子は粒が2個以上あるので文字数が多い『アボガドロ』
と覚えるとよいです。
2.化学式
①化学式とは
元素記号を使って、物質をつくっている原子の種類と数を表したものを『化学式』といいます。
例えば、酸素の化学式はO2(Oが2個)、水の化学式はH2O(Hが2個,Oが1個)です。
右下の数字は原子の数を表しています。
②覚えるべき化学式
中2では、次の化学式を覚えましょう。
③化学式の覚え方
化学式は物質ごとに覚えるしかありませんが、知っておくと便利な知識があるので紹介します。
『〇素』は原子が2個組み合わさってできる。
例 酸素:O2 水素:H2 塩素:Cl2 など (炭素Cは例外)
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウム
炭酸水素ナトリウムは『ナフコさん』、炭酸ナトリウムは『ナツコさん』と覚えましょう。
金属は原子1個でできている。
例 銅:Cu 鉄:Fe マグネシウム:Mg など
3.物質の分類
①純粋な物質と混合物
純粋な物質とは … 1種類の物質でできているもの
例:水、酸素、二酸化炭素、鉄 など
混合物とは … 2種類以上の物質でできているもの
例:空気、食塩水 など
「物質名で書いてあるものは純粋な物質」と覚えましょう。
②単体と化合物
単体とは … 1種類の原子でできている物質
例:酸素(O2)、炭素(C)、銅(Cu) など
化合物とは … 2種類以上の原子でできているもの物質
例:水(H2O)、二酸化炭素(CO2)、硫化鉄(FeS) など
原子の種類の数で見分けるので、化学式を覚えるのが最も早いです。
③分子をつくる物質と分子をつくらない物質
気体や液体のように形を変えるものは、1つ1つの分子が自由に動き回っています。
一方、固体は粒子がいくつも結びついてできているため、分子一つで存在することはまずありません。
気体や液体は1つの分子が独立して存在していることから「分子をつくる」といい、固体は「分子をつくらない」といいます。
中2のテストでは、以下を覚えれば完璧です。
分子をつくる物質 … 『気体』、『水』
分子をつくらない物質 … 『金属』『金属化合物』『炭素』『硫黄』
~まとめ~
では、今回の内容をまとめていきましょう。
1.原子、分子とは何か
原子とは、物質を構成する最小の粒のこと。
原子の性質
・化学変化によって、それ以上分けることができない。
・種類によって、大きさや質量が決まっている。
・化学変化によって、新しくできたり、別の原子に変わったり、なくなったりしない。
元素と周期表
『元素』 … 原子の種類のこと
『元素記号』 … 元素をアルファベットで表したもの
『元素番号』 … 質量が小さい順につけられた元素の番号
『周期表』 … 元素を性質ごとに整理した表
周期表以外に覚えるべき元素記号
分子とは
分子とは、物質の性質を示す最小の単位のこと。
※原子の組み合わせや個数によって全く違う種類の物質になる。
覚えるべき人物名
『ドルトン』 :原子を発見した人
(粒が1個なので文字数が少ない方の人)
『アボガドロ』:分子を発見した人
(粒が2個以上なので文字数が多い方の人)
2.化学式
化学式とは
元素記号を使って、物質をつくっている原子の種類と数を表したもの。
※右下の数字は原子の数を表している。
覚えるべき化学式
化学式の覚え方
『〇素』は原子が2個組み合わさってできる。(炭素Cは例外)
例 酸素:O2 水素:H2 塩素:Cl2 など
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウム
金属は原子1個でできている。
例 銅:Cu 鉄:Fe マグネシウム:Mg など
3.物質の分類
純粋な物質と混合物
純粋な物質とは … 1種類の物質でできているもの
例:水、酸素、二酸化炭素、硫化鉄 など
混合物とは … 2種類以上の物質でできているもの
例:空気、食塩水 など
※「物質名で書いてあるものは純粋な物質」
単体と化合物
単体とは … 1種類の原子でできている物質
例:酸素(O2)、炭素(C)、銅(Cu) など
化合物とは … 2種類以上の原子でできているもの物質
例:水(H2O)、二酸化炭素(CO2)、硫化鉄(FeS) など
分子をつくる物質と分子をつくらない物質
分子をつくる物質 … 『気体』、『水』
分子をつくらない物質 … 『金属』『金属化合物』『炭素』『硫黄』
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後も中学理科の記事をアップしていくので、良ければ読んでみてください。
また勉強ばかりでは疲れてしまうので、最後にオススメの漫画を載せておきたいと思います。
大人でも楽しめるものがほとんどです。メジャーなものを紹介するので、教育関係者の方は読んで頂けると、子どもとの話題作りに役立つと思います。
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